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菜の花畑の笑顔と銃弾

前回に引き続きNHKスペシャル。

先日、NHKスペシャルで『菜の花畑の笑顔と銃弾』という昨年アフガニスタンで殺害された伊藤和也さんの番組が放送された。

伊藤さんはNGOペシャワール会の一員として約5年間、アフガニスタンで農業支援を行っていた。アフガニスタンは元々農業国家であった。だが、度重なる戦乱や土地の干ばつによって以前のように緑豊かな大地ではなくなっていた。農業のできなくなった農家はゲリラとなり、それ以外の農家は痩せた大地でも栽培が可能なケシを栽培するようになった。そして、そのケシがゲリラやテロリストの懐をあたためることになっている。

伊藤さんらNGOはこの悪循環を根絶しようと用水路の建設と農作物の実験栽培を行った。用水路の完成によって草木一本なかった大地は菜の花畑となり、また多くの農家がサツマイモやブドウを栽培できるようになった。こうしてアフガニスタンの農家は自立し、再び緑豊かな国へと戻る大きな一歩を踏み出した。

このような中、伊藤さんは2008年、物盗りのよそ者によって殺された。

アフガニスタンが豊かな国になることを誰よりも望んだ伊藤さんが、無念にもお金を欲しいがっていただけのアフガニスタン人の手によって命を落としてしまった。

葬儀には伊藤さんが活動していた渓谷中からおよそ1000人もの人が集まった。伊藤さんを知る人は口々に、彼をHero of Japan Mr.Itoという。村の人誰もが彼に心から感謝していた。そして、伊藤さんが教えてくれたことを皆に伝え、この国を復興させようとしている。伊藤さんの魂は確実にこの地で生きている。伊藤さんの遺したものの大きさに圧倒された。

アメリカのオバマ大統領はアフガンへの派兵増大を発表した。アフガンとパキスタンの国境地帯は世界のテロリストの温床地帯といわれる。今アメリカがアフガンから撤退すれば勢いを増したタリバンが一気にアフガニスタン全土を掌握することも考えられる。そうすれば、アメリカがテロ攻撃を再び受けることは大いにありえる。よってアメリカがアフガンから撤退することはできないのだろう。しかし、多くのアフガニスタンの人々は戦乱によって傷ついている。また、多くの善良な外国人も。戦争が終わり、復興が進めばアフガニスタンは豊かな国になる。オバマ政権はタリバンとの対話の場を設けてみてはどうだろうか。このまま派兵を増やしてもゲリラ相手に絶対に勝つことなどできない。逆に憎しみの連鎖となりさらなる悲劇を引き起こすのは目に見えている。


最後に伊藤さんがペシャワール会に入る際に書いた志望動機書を載せます。

ワーカー(現地で働く人)志望の動機

 伊藤和也

 私がワーカーを志望した動機は、アフガニスタンに行き、私ができることをやりたい、そう思ったからです。 私が、アフガニスタンという国を知ったのは、2001年の9・11同時多発テロに対するアメリカの報復爆撃によってです。

 その時まで、周辺国であるパキスタンやイランといった国は知っているのに、アフガニスタンという国を全く知りませんでした。

 「アフガニスタンは、忘れさられた国である」

 この言葉は、私がペシャワール会を知る前から入会している「カレーズの会」の理事長であり、アフガニスタン人でもある医師のレシャード・カレッド先生が言われたことです。今ならうなずけます。

 私がなぜアフガニスタンに関心を持つようになったのか。

 それは、アフガニスタンの復興に関係するニュースが流れている時に見た農業支援という言葉からです。

 このこと以降、アフガニスタンに対しての興味を持ち、「風の学校」の設立者である中田正一先生の番組、偶然新聞で見つけたカレーズの会の活動、そして、カレーズの会の活動に参加している時に見せてもらったペシャワール会の会報とその活動をテーマにしたマンガ、それらを通して現地にいきたい気持ちが、強くなりました。 私は、関心がないことには、まったくと言っていいほど反応しない性格です。

 反応したとしても、すぐに、忘れてしまうか、流してしまいます。その反面、関心を持ったことはとことんやってみたい、やらなければ気がすまないといった面があり、今回は、後者です。

 私の現在の力量を判断すると、語学は、はっきりいってダメです。農業の分野に関しても、経験・知識ともに不足していることは否定できません。ただ私は、現地の人たちと一緒に成長していきたいと考えています。

 私が目指していること、アフガニスタンを本来あるべき緑豊かな国に、戻すことをお手伝いしたいということです。これは2年や3年で出来ることではありません。 子どもたちが将来、食料のことで困ることのない環境に少しでも近づけることができるよう、力になれればと考えています。

 甘い考えかもしれないし、行ったとしても現地の厳しい環境に耐えられるのかどうかもわかりません。

 しかし、現地に行かなければ、何も始まらない。

 そう考えて、今回、日本人ワーカーを希望しました。 2003・6・15
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プロフィール

ヨネ

Author:ヨネ
一年間アジア、アフリカ、中東、南米など30ヶ国で豪遊。世界一周。 写真展『アップルワールド~真実の眼~』開催。フィリピン、マニラにて生活中。shunsukeyone@gmail.com

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