
先日、小金井市立前原小学校6年生84名の授業一コマを担当させてもらった。
現在前原小の校長をしているのは、僕の小学生のときの担任の先生。
小学校卒業以来、全く連絡を取っていなかったのだけれども、旅中12年ぶりに先生と連絡を取るようになり、帰国後に開催した写真展に足を運んでくださった。
その後、旅の体験を是非子供たちに伝えて欲しい、子供たちに他の国のことを知ってもらいたいと先生に依頼され、未熟ながらもできることがあるならばと、引き受けた。
「子供たちはすごくやさしくて良い子。ただ、ここ数年静かな子が増えるようになった」と話をする前に先生に言われた。
ホールに生徒が集まる。
自分が小学生の時どうだったか覚えていないが、みんなふざけないでしっかり整列する。おとなしいと思った。
アジアかアフリカだったら、騒いで走って収拾がつかない。笑
「よろしくおねがいします」
丁寧にあいさつされて、授業スタート。
かるーく自己紹介と旅の概要を説明する。
みんな僕の目をしっかり見て耳を傾けている。しかし、話していて少し不安になった。話はちゃんと通じているのかな。僕の声が彼らの体をすり抜けている気がした。
でもそんな心配は無用だった。
どっと笑いがおきた。(何個もネタ用意してた)
それからはタカが外れたのか、どんどんみんな前のめりになっていくのがわかった。
「一番楽しかった国はどこですか?」
「一番恐かったときはどこですか?」
「おいしかった料理はなんですか?」
「日本に帰って何を最初に食べましたか?」
質問タイムでは終了時間一杯まで手があがり続けた。
「おとなしい」と始めに感じた子供たちだったけれど、そのカラダの中には、はちきれんばかりの物凄いパワーがあった。そのパワーはアジアやアフリカにも負けない。いや、日本の子供が世界で一番パワーがあるんじゃないかと本気で感じた。みんなすごい。さいごは圧倒されるばかりだった。
だが、今回一番感じたのは、子供以上のパワーを先生たちが持っているということ。
新任の若い先生、中堅の先生、校長先生、それほど話はしていないけれど、皆さん輝いていた。
真っ直ぐであたたかい目をしていた。
やさしいオーラだった。
自分の生き方に誇りを持っていた。
傍から見ているだけで、子供たちのことを真剣に考えているのが伝わってきた。
かっこいいと思った。
自由で無限な子供たちのパワーと、それ以上の輝きを持つ先生たち。
学校ってすごい。
これから自分も何かの形で関わっていきたいと思った。
そんなわけで、学校で働かせてもらうことにした!
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